病院や診療所、介護施設などを運営する複数の非営利法人が機能分担を進め、効率的な医療提供体制の確保を目指す「地域医療連携推進法人」が11月29日現在、全国で15法人になったことが分かった。制度の運用が始まった2017年4月から18年末にかけては7法人の認定にとどまっていたが、19年1月以降に計8法人が認定され、倍増した。【松村秀士、兼松昭夫】
厚生労働省によると、同日付で認定を受けたのは茨城県の「地域医療連携推進法人桃の花メディカルネットワーク」。医療法人啓山会山中医院(古河市)と、医療法人つるみ脳外科●見脳神経外科(同)が参加し、医療機器の共同利用や医療材料・医薬品の共同購入、病床の融通などを進める。
桃の花メディカルネットワークの「医療連携推進方針」や県保健福祉部によると、山中医院の10床を●見脳神経外科に集約し、脳卒中の高度急性期医療に24時間365日対応できる体制を今後、整備する方針。山中医院ではそれ以降、「家庭医」「かかりつけ医」として外来診療機能に特化し、役割分担する見通しだ。県医療審議会で早ければ20年3月に計画の妥当性などを審議する。
【編注】●は、「あめかんむり(雨)」の左下に「隹」、右下に「鳥」
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