厚生労働省は20日の医道審議会・医師分科会の会合で、前回の審議を踏まえた報告書の修正案を示した。共用試験に合格した医学生(「Student Doctor」)が侵襲性のある医行為を行う際の患者合意について「不要とすることは、現状では適切ではない」が、同時にStudent Doctorの位置付けについて、患者の理解を進めていく必要があることなどを明記している。事務局は報告書案を再修正して次回の会合に示し、正式な報告書を公表する予定。【吉木ちひろ、新井哉】
分科会ではこれまで、医師の卒前・卒後の連続した実習・研修の在り方について審議を重ねてきた。報告書では医学生が臨床実習開始前に受ける共用試験(CBT/Computer- Based Testing・OSCE/Objective Structured Clinical Examination)の公的化と、それによって一定の水準が公的に担保されるStudent Doctorの法的な位置付けについて示す。
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