厚生労働省は、「下肢静脈瘤」「重症急性膵炎に対する急性血液浄化療法」「局所陰圧閉鎖処置」「網膜中心血管圧測定」の4項目について、診療ガイドラインや診療実態に照らした評価の適正化や要件の見直しを、13日の中央社会保険医療協議会・総会に提案した。下肢静脈瘤血管内焼灼術は増加傾向だが、外来で短時間に行える。1万4,360点に、委員からは「高額な設定だ」などの指摘があり、実態を踏まえた評価の適正化に反対する意見はなかった。【齋藤栄子】
下肢静脈瘤の手術では、「下肢静脈瘤抜去」(1万200点)など、下肢静脈瘤血管内焼灼術以外の手術は減少傾向となっている。
下肢静脈瘤血管内焼灼術だけが増加傾向だが、そのうち約75%が外来で実施されている。局所麻酔により短時間で可能な手技であることや、学会の診療ガイドラインでは抜去切除術などと「同等の有効性」とされていることから、厚労省は評価の引き下げを提案した。
「局所陰圧閉鎖処置」は、必要な処置が週に数回でよいため、一般的な創傷処置と比較して処置にかかる手間が少ないことなどを適切に評価すること、「網膜中心血管圧測定」は古い手技で、現在はより精緻に検査できる技術があり、一部の都道府県のみでの実施という現状から、診療報酬上の点数から削除することが提案された。
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