【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■地域包括ケア病棟を持つ病院は2,500施設を超えた
地域包括ケア病棟入院料を届出している病院は、2019年10月1日時点で2,500施設※を超えた(病室単位の入院医療管理料を含む)。日本の病院は8,300施設程度であり、実に約3割の病院が地域包括ケア病棟を届出していることになる。14年度診療報酬改定で新設されてからわずか5年でここまで急速に届出する病院が増えているのは、急性期病棟でサブアキュート・ポストアキュートを看ることが難しくなり、その受け皿となる病棟が地域で不足していたということだろう。届出病床数が年々増加し続けていることは、中央社会保険医療協議会でも報告されている=グラフ1=。
※地方厚生局 届出データ(2019年10月1日時点)を基に集計
グラフ1 地域包括ケア病棟入院料の届出病床数の推移
中央社会保険医療協議会・総会(2019年7月10日)資料
地域包括ケア病棟の届出をしている病床の大半は一般病床で、療養病床からの届出はそれほど多くない=グラフ2=。また、一般病床の多くを占める一般病棟入院基本料の届出病床数の推移は7対1と10対1が緩やかに減少している=グラフ3=。加えて、13対1、15対1は相対的に病床数が少ないことから、7対1・10対1から地域包括ケア病棟に転換している病院が多いと考えられる。
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