次期薬価制度改革に関して厚生労働省は8日の中央社会保険医療協議会・薬価専門部会に、市場拡大再算定と基礎的医薬品の論点を示した。市場拡大再算定では、効能追加で主たる効能・効果が変更となる場合に、市場規模が効能追加前の10倍以上かつ100億円超となれば再算定の対象となる現行方式に対し、この拡大率要件をより低くする案を示し、診療側・支払側ともこれを支持した。しかし、製薬業界代表の専門委員は「予見性を著しく低下させるリスクがある」と懸念を表明した。【ライター 設楽幸雄】
効能追加によって主たる効能・効果が変更となるのは、最近では、当初のメラノーマのみの効能から、非小細胞肺がんの追加承認により主たる効能・効果が変更となったオプジーボの例がある。
明確なルールのなかった当時は、緊急引き下げの措置を行い、その後にルールを策定するという措置を取った。
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