横浜市立大附属病院(金沢区、674床)は、CT検査の診断結果の確認不足で「動脈瘤の適切な治療の機会を逸した医療事故」が発生したことを明らかにした。再発防止策として、画像診断報告書が未開封のまま放置されるのを防ぐ「未読/既読管理システム」を導入。重要な異常所見については報告書に重要フラグを表示し、報告書に従って患者に適切な対応を行っているかを毎月確認して主治医に的確に伝える連絡体制を設けたという。【新井哉】
同病院によると、2017年6月、70歳代の男性患者にCT検査を実施。放射線診断医は画像診断報告書に「両側内腸骨動脈瘤:いずれも増大」と記載した。しかし、腎臓・高血圧内科医はこの報告書を開封し、腎臓の形態、悪性腫瘍の有無を確認したものの、報告書の動脈瘤に関する記載内容は確認しておらず、適切な対応ができなかった。
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