「とことん解説・中医協」では、2020年度診療報酬改定の議論について、背景も含め、できるだけ分かりやすく解説します。
今回は10月23日、25日の中央社会保険医療協議会(中医協)・総会でテーマになったCTやMRIの共同利用、救急医療管理加算、治療と仕事の両立支援について整理します。【大戸豊】
■救急医療体制の確保に影響は生じないか
25日の総会では、救急医療管理加算1の算定対象患者の見直しなどが提案されました。
救急医療管理加算1、対象患者の見直しなど提案
救急医療管理加算は、緊急入院が必要な患者への医療の提供を評価するものです。地域で計画的に救急体制を整備するため、体制を整えている医療機関への評価ともいえます。
同加算は、対象となる患者の要件が「全身状態不良の状態」などと表現しており、あいまいであり、判断の基準が病院ごとに異なるという指摘もあります。
要件に幅があることもあり、都道府県ごとにレセプトの査定状況も異なり、加算の算定率に地域差が見られます。
救急医療管理加算の対象患者要件
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