厚生労働省は23日の中央社会保険医療協議会・総会で、超音波検査の評価見直しを論点に挙げた。超音波検査は、▽CTやMRIに比べて簡便・低侵襲で診断に有用▽診断装置の高度化・多様化▽2008年から10年間で算定回数が41%増加-などの状況から、評価見直しによって活用を促したい考えだ。【齋藤栄子】
超音波検査の診療報酬上の評価は現在、方法と部位で分かれている。例えば断層撮影法では、▽胸腹部(530点)▽下肢血管(450点)▽その他、頭頚部・四肢・体表・末梢血管等(350点)-に分かれるが、同一の方法による検査の場合は部位数にかかわらず1回のみの算定となる。
しかし、腹部超音波検査では、▽肝臓や胆道の消化器領域▽腎臓や膀胱の泌尿器科領域▽子宮や卵巣の産婦人科領域-など、多領域にわたる複数の臓器を精査することもあれば、単一臓器だけ検査する場合もある。また、同一の部位に異なる方法を併用して超音波検査をした場合も、主たる検査方法により1回として算定する。
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