文部科学省の「医療データ人材育成拠点形成事業」(2019年度予算額2億円)に、東京大大学院医学系研究科が申請した「医療リアルワールドデータ活用人材育成事業」が採択されたことを受け、東京大はこのほど、キックオフシンポジウムを開催した。【齋藤栄子】
この事業に採択されたのは、東京大を代表校として、筑波大、富山大、自治医科大が連携校に名を連ねる「医療リアルワールドデータ活用人材育成事業」と、京都大を代表校として、滋賀大、京都府立医科大、奈良県立医科大、大阪大、関西医科大、近畿大、和歌山県立医科大、神戸大、兵庫医科大、鳥取大を連携校とする「関西広域 医療データ人材教育拠点形成プログラム」の2件。
シンポジウムでは、文科省高等教育局医学教育課長の丸山浩氏が登壇し、これから迎える超高齢社会において健康寿命を延伸するため、医療データの利活用による医療の質向上の必要性について話した。多様な医療データを大規模に収集できる環境は整備されつつあるが、収集されたデータの利活用ができる人材の不足が課題であると説明した。
また、京都大大学院医学研究科医療情報学教授の黒田知宏氏や、厚生労働省の政策統括官付情報化担当参事官室政策企画官の笹子宗一郎氏、自治医科大学長・東京大名誉教授の永井良三氏らが登壇した。
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