文部科学省はこのほど、2020年度予算の概算要求の概要を公表した。一般会計の要求額は総額で5兆9,688億6,900万円(前年度比6,485億4,900万円増)。iPS細胞を含む世界最先端医療の実現を目指す「健康・医療分野の研究開発の推進」については、前年度比180億5,800万円増の1,034億3,000万円を計上した。【吉木ちひろ】
健康・医療分野の研究開発に関しては、iPS細胞などによる世界最先端の医療の実現や、がん、精神・神経疾患、感染症などの疾患の克服に向けた取り組みの推進、臨床応用・治験や産業応用へつなげる取り組みを実施する。臨床研究・治験の分野では、アカデミアなどの優れた基礎研究の成果を臨床研究・実用化へ効率的に橋渡しできる体制を国全体で構築する「橋渡し研究戦略的推進プログラム」に、前年度よりも9億9,700万円多い59億7,900万円を計上し、シーズ研究費を拡充。より多くの革新的な医薬品・医療機器などの持続的な創出につなげる。
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