大病院を紹介状なしに受診した場合に、初診で5000円以上、再診では2500円以上の定額負担を課している制度の拡大が、2020年度診療報酬改定で行われるのは確実な状況となっている。特定機能病院と許可病床400床以上の地域医療支援病院が現在の対象だが、地域医療支援病院については許可病床200床以上までが議論の俎上に載っている。また、最低金額の引き上げもありそうだ。【ライター 設楽幸雄】
紹介状なしの大病院受診時の定額負担は、かかりつけ医機能の普及と併せての課題となっている。
20年度改定に向けた中央社会保険医療協議会の第1ラウンドの議論で、厚生労働省は、「昨今の医療と関連性の高いテーマについての課題」の第1「患者・国民から見た医療等について」の中でまさに、▽医療機関間の適切な役割分担を図るための、患者・国民が求める役割等を踏まえたかかりつけ医機能の在り方▽医療機関の機能の分担及び業務の連携の更なる推進のため、紹介状なしの大病院受診時の定額負担の在り方―の2点を論点として提示した。
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