次回の診療報酬改定は、かかりつけ医機能の普及促進が重要な課題となる。中央社会保険医療協議会では、かかりつけ医の普及促進と患者の受診行動をかかりつけ医に向けるため、診療報酬上の評価の在り方の検討を進める。その中で、健康保険組合連合会(健保連)が政策提言で指摘した「機能強化加算」の在り方も議論になる。健保連は算定に当たって対象患者の絞り込みを求めたが、一方で同加算が、かかりつけ医機能を評価する「地域包括診療加算」の届出数も算定回数も増加させた実態もある。議論は、かかりつけ医機能の普及を図るための評価の在り方に収れんされることになろう。【ライター 設楽幸雄】
健保連の提言の資料によると、地域包括診療加算の2018年10月の届出数は5536件となった。これは、厚生労働省調べによる17年7月の4878件に対して658件(13.5%)増となる。
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