医療機器メーカーの日本ストライカー(東京都文京区)は6日、日本で初めて薬事承認された整形外科におけるロボテックアーム手術支援システムである「Mako(メイコー)システム」のメディアセミナーを開催した。セミナーでは、神戸海星病院・副院長の柴沼均氏が、Makoシステムのデモンストレ-ションを行った。【齋藤栄子】
日本ストライカーは、ストライカーコーポレーション(米国ミシガン州)の日本法人。Makoシステムを用いた手術件数は、2018年12月末までの累計で、グローバル全体で約20万症例となっている。
Makoシステムは、障害のある関節治療などのため骨を切除してインプラントに置き換える「人工股関節全置換術」「人工膝関節全置換術」(いずれも保険点数は3万7690点)において、術前計画に基づいて医師のロボテックアームの操作をナビゲーションするもの。「画像等手術支援加算1ナビゲーションによるもの」で2000点が算定される。治療計画で削る必要がない部分に差し掛かると自動で止まり、治療計画にない動きを制御することで、安全で正確な手術を可能にする。
同社は、人工股関節全置換術で17年10月に、人工膝関節全置換術で19年4月に薬事承認を取得。さらに、19年6月1日付、7月1日付で、Makoシステムを使った手技での保険適用をそれぞれ取得した。
■手技がデータで数値化されるため客観的評価が可能
(残り433字 / 全1030字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】