厚生労働省の「最近の医療費の動向」によると、2018年度の医療費の伸びは0.9%にとどまる見込みだ。19年2月分までのデータだが、3月もほぼ同様の伸びが見込まれ、年度を通じた医療費の動向に近いと考えられる。最近5年間では、16年度のマイナス0.4%に次いで低い伸びとなる。1施設当たり医療費の伸びは、医科診療所が0.2%と低い。マイナスの保険薬局も処方箋1枚当たりでは0.4%増となっており、医科診療所はそれをも下回る。【ライター 設楽幸雄】
厚労省は、医療保険医療費の状況を「最近の医療費の動向」として月ごとにまとめている。最近5年間の伸び率は、14年度1.8%、15年度3.8%、16年度△0.4%、17年度2.3%と推移し、18年度は2月までで0.9%となっている。
19年3月分は、社会保険診療報酬支払基金と国民健康保険中央会の支払確定状況を合わせると0.8%程度の伸びとなっているため、最近の医療費の動向の18年度を通じた伸び率は、2月分までとほぼ同様に0.9%にとどまるとみられる。
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