次期診療報酬改定で厚生労働省は、医療機関と薬局の連携として「トレーシングレポート(服薬情報提供文書)」を活用した相互の情報提供を評価することについて、10日の中央社会保険医療協議会総会に提示した。京大病院薬剤部と近隣保険薬局との間で実施されている事例を資料で提示。また、国会に法案提出中の医薬品医療機器等法改正に向けた厚生科学審議会部会での2018年の審議の中で紹介された東京医科歯科大によるがん薬物療法についての病院と薬局間の連携に関する研究事例も提出した。【ライター 設楽幸雄】
京大病院薬剤部と保険薬局との情報連携は、病院側では「治療導入時に院内の薬剤師が服薬指導した内容、その際に聞き取った患者情報などを保険薬局に伝えるためのツール」として、▽服薬指導内容情報提供書▽退院時服薬指導情報提供書▽院内作成した説明書―を保険薬局に提供する。
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