医療用医薬品の流通改善で大きな課題となっている「一次売差マイナスの解消」に向け、新薬開発メーカーで構成する日本製薬工業協会の売上高上位の企業が、厚生労働省の流通改善ガイドラインに沿って仕切価の修正(引き下げ)に動いていることが明らかになった。6月28日の医療用医薬品流通改善懇談会で、製薬協委員が発言した。【ライター 設楽幸雄】
仕切価は、メーカーが卸に販売する価格だが、現状は卸から医療機関や薬局への納入価が仕切価を下回る逆ザヤになっている。
一般の取引ではあり得ない状態だが、医療用医薬品は厚労省が個別の薬価を決定し、メーカーは薬価改定でその薬価ができるだけ下がらないようにするという医療用薬市場の特殊性が背景にある。
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