次回調剤報酬改定では、対物業務の中心である調剤料の大幅な見直しに焦点が当てられている。中央社会保険医療協議会ではこれまでに、支払側から「調剤に偏重した薬局は自然淘汰されるべき」との意見、診療側からは「薬剤師数は世界一だが病棟では不足している。病棟薬剤師の技術料を評価していくべき」といった意見が出ている。これらは、いずれ論点に挙がってくる調剤料の見直しを意識したものと言えよう。来るべき時に向け、包囲網が敷かれつつある。【ライター 設楽幸雄】
調剤料の見直し自体は、「対物業務から対人業務へ」をキーワードとした「患者のための薬局ビジョン」が策定された時点で予定されていたものだ。
内服薬「1剤1日分」を7日目以下は5点、8日目以上14日目以下は4点を基本として点数設定されている。物としての薬剤を何日分か、数えることを評価するもので、まさに「対物業務」そのものだ。
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