高齢化の状況や高齢者の生活環境の変化を踏まえ、高齢期の特性に応じた取り組みについて、どう考えるか―。24日に開かれた中央社会保険医療協議会(中医協)の総会で、厚生労働省は、こうした論点を提示し、かかりつけ薬剤師・薬局に求められる認知症への対応などを説明した。薬剤師の認知症対応力向上研修の受講者を増やす目標を見据え、今後、かかりつけ医との連携強化や評価などに関する議論が行われる可能性が出てきた。【新井哉】
この日の総会で厚労省は、▽高齢化の状況や高齢者の生活環境▽高齢期の特性に応じた取り組み▽高齢期の治療・療養の希望と医療提供体制▽歯科疾患の管理▽薬剤使用の状況―などを提示。65歳以上では、高齢になるほど認知症の有病率が増加することや、2025年の認知症の有病者数は約700万人となるとの見方も示した。
認知症への対応を巡っては、歯科医師・薬剤師の認知症対応力向上研修が行われている。17年度末には研修を受けた薬剤師は1万7000人いたが、これを20年度末までに4万人に引き上げる目標がある。
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