固形がんで、より適切な薬物療法の選択が可能となる「がん遺伝子パネル検査」の保険適用の在り方について厚生労働省は、将来の新たな治療法の開発につながる可能性があることから、検査実施機関は検査データを「がんゲノム情報管理センター」(C-CAT)に提出すること、データ提出の同意を患者から得ることなどを要件とすることを、24日の中央社会保険医療協議会総会に提案、了承された。これを踏まえ、すでに製造販売承認を得ている2つの検査システムの保険適用が、次回以降の中医協に報告されることになる。【ライター 設楽幸雄】
保険適用となる予定のシステムは、シスメックス社の「NCCオンコパネル」と、中外製薬の「FoundationOne CDx」。患者の正常細胞と腫瘍組織を検体として、NCCオンコパネルは114のがん関連遺伝子に関するプロファイル、FoundationOne CDx は324のがん関連遺伝子の変異状況を1回の検査で調べることができる。
その結果により、最適な薬物療法を選択することができる。
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