キイトルーダは、販売額が拡大し薬価再算定に該当する段階に近づいているが、従来の化学合成品なら4-6の製品になるような適応症に1つの製品で対応している。イノベーションによるものだが、薬価制度はイノベーションを反映できていない―。MSDのヤニー・ウェストハイゼン社長は、19日の記者会見で、免疫チェックポイント阻害剤による各種のがんへの適応追加が可能となっていく中で、単にその販売額が増加することに伴い適用されるであろう薬価の再算定制度に懸念を示した。【ライター 設楽幸雄】
キイトルーダの現時点の効能は、▽悪性黒色腫▽切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌▽再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫▽がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌▽がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)―の5種のがん。
(残り802字 / 全1197字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】