米メルクの日本法人MSDのヤニー・ウェストハイゼン社長は19日記者会見し、2018年の売上高は3497億円(薬価ベース)で、前年比2.5%減になったと発表した。抗PD-1抗体薬「キイトルーダ」(一般名:ペムブロリズマブ)はトップ商品に成長したが、薬価改定などが影響した。新製品と適応追加の新規承認は過去最高の11となり、白沢博満副社長・グローバル研究開発本部長は、19年もそれと同等か上回る可能性もあるとした。キイトルーダの効能追加が中心で、エーザイの抗がん剤「レンビマ」(レンバチニブ)との併用療法が入ってくる可能性もありそうだ。【ライター 設楽幸雄】
MSDのトップ商品は、17年までは2型糖尿病薬のDPP-4阻害薬「ジャヌビア」(シタグリプチン)だったが、キイトルーダが抗PD-1抗体薬としてはオプジーボ(小野薬品工業)に次ぐ2番手ながら、非小細胞肺がんで1次治療の承認を取得(オプジーボは2次治療)したことなどから急成長し、販売開始(17年2月)2年目で同社のトップ商品となった。
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