ノボノルディスクファーマのオーレ・ムルスコウ・ベック社長は16日、2018年売上高は873億円で、前年比5.3%減になったと発表した。減収の大きな要因は、薬価制度抜本改革により2品目が新薬創出加算の対象外となるなど薬価改定の影響だとした。一方、日本での開発パイプラインは順調に進捗しているとし、2型糖尿病を適応とするGLP-1受容体作動薬セマグルチドの経口剤が承認申請準備中であることを明らかにした。【ライター 設楽幸雄】
GLP-1受容体作動薬は、各社が製品を投入している競争の激しい分野で、ノボ社もビクトーザ皮下注(一般名:リラグルチド)がある。市場は成長しており、ビクトーザも18年に5.3%伸長したが、シェアは当初の60%近い状況から35%にまで縮小した。最近では他社の週1回製剤の伸びが大きい。
セマグルチドは、ビクトーザ(1日1回)に次ぎ、週1回のGLP-1受容体作動薬として18年3月に承認を取得しているが、用法用量が当初は維持用量の半量で週1回を4週間投与し、その後に維持用量で週1回投与となったことが、投薬期間に関する「14日以内」規制に合致しないとされて、薬価収載できずにいる。対応策は現在も進めている。
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