骨太方針2019の策定に向けた議論を進めている経済財政諮問会議で、民間議員は20年度診療報酬改定の課題として薬価制度抜本改革を引き続き位置付けた。しかし、会議での説明では、経団連会長の中西宏明議員(日立製作所会長)が「製薬業界から悲鳴も聞こえている。イノベーションについてもう一歩進んだ議論が必要」と発言。薬価制度改革の中で、イノベーションの観点からの議論をこれまで以上に進めるよう求めた。日本製薬工業協会が1月にまとめた「多面的価値が反映される薬価制度」を求める提言を踏まえたものとみられる。【ライター 設楽幸雄】
経済財政諮問会議は10日の会議で、骨太方針2019に向けた議題として社会保障を取り上げた。その議事要旨が公表され、明らかになった。
諮問会議の議論は、民間議員が取り組むべき課題とその考え方を提示し、それを受けて厚生労働省が対応方針を説明。この民間議員提案による課題への考え方と厚労省の対応方針が骨太方針に反映されていく形となる。
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