日本イーライリリーの2018年売上高は、国内市場が1.7%減とマイナス成長の中で1.1%増の2630億円(決算ベース)となり、順位も前年の9位から6位に上がった。3日に記者会見したパトリック・ジョンソン社長は、日本政府は引き続きイノベーションを推進する政策を取ると考えられ、日本市場の大きなニーズもあるとして、米本社のパイプラインとの同時開発を進めることを強調し、「引き続き成長したい」と語った。【ライター 設楽幸雄】
18年の国内医療用医薬品市場がマイナス成長となり、日本イーライリリーもプラスながら伸び率が1.1%と低かったのは、薬価制度抜本改革による薬価引き下げが影響している。
ジョンソン社長は、同社としては日本は米国に次ぐ大きな位置を占める重要市場とし、米国本社が14年から進めている23年までの10年間で20の新薬を上市する目標に沿った同時開発を積極的に進めていることを強調。「日本へのコミットメントを強化する」方針を取っていることを明らかにした。
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