厚生労働省は今夏に策定する「健康寿命延伸プラン」の目標を「2040年までに3年以上延伸する」と決めた。男女とも75年以上となり、この間の平均寿命の延びの推計を上回る。延伸の具体策は、▽健やかな生活習慣形成▽疾病予防・重症化予防▽介護予防・フレイル対策、認知症予防―の3本柱。生活習慣病の発症・重症化予防のため、医療に運動プログラムを組み合わせることとし、医療機関へのインセンティブとして運動処方の診療報酬評価、また健診結果を踏まえた自由診療としての運動指導を推進する。【ライター 設楽幸雄】
日本人の健康寿命は、16年時点で、男性72.14 年、女性74.79 年となっている。これが40年時点で3年延伸されると、男性75.14年、女性77.79年となり、いずれも75年を上回る。
一方、16年の平均寿命は、男性80.98年、女性87.14年で、40年時点では男性は2.29年、女性は2.50年延伸する推計(日本の将来推計人口)となっている。
健康寿命の延伸目標「2040年までに3年以上」は、この平均寿命の延びを上回ることになる。
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