医科診療所(無床)の経営は、医業収支差額の推移と、その医業収益に対する割合で見ると、極めて順調に推移している。特に、個人立診療所は、1施設当たりの医業収支差額が2010年度の2267万円から16年度には2887万円へと約1.3倍に増加、その医業収益に対する割合も28.3%から32.9%へと拡大した。医療法人は医業収支差額がほぼ9000万円程度、医業収益に対する割合は6%程度で推移している。【ライター 設楽幸雄】
医科診療所の大半を占める無床診療所の1施設当たり状況について、厚生労働省の医療経済実態調査から、年間決算データの集計を開始した10年度以降の医業収益と医業費用の伸び、また、医業収支差額と、医業収支差額の医業収益に対する割合の推移を見た。
個人立診療所の医業収支差額とその医業収益に対する割合は、両項目ともほぼ一貫して増加を続けている。
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