薬局の保険調剤に関する1施設当たり収支差額は、2016年度1345万円で、10年度の857万円から1.6倍に拡大、収益対差額率も6%前後から2%程度増加し、13年度以降は8%前後で推移している。薬価改定で減収となっても利益は十分に確保されている。特に株式会社など法人経営の薬局でこうした傾向にある。個人経営では、収支差額自体は1100万円弱で増減はあっても大きな変化はないが、収益に対する比率は10%程度と高い。【ライター 設楽幸雄】
中央社会保険医療協議会の審議により厚生労働省が2年ごとに実施している医療経済実態調査の結果から、年間の決算データの調査が始まった10年度から16年度までの推移を見た。
保険調剤に関する収支差額とその収益に対する割合は、診療報酬改定年に下がり、改定のない年には上がる状況を繰り返しているが、13年度を境に大きな拡大を見せている。
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