前回は、「医師偏在指標」の算出方法などを説明した。今回は、医師偏在指標を基に設定される「医師少数区域」などが、施策とどのように関わってくるのかを示したい。【大戸豊】
■医師多数の医療圏は「供給地」に
厚生労働省は、全国47都道府県の三次医療圏と二次医療圏(335医療圏)について、医師偏在指標の順位を基に3つに分ける。
都道府県では、上位3分の1を「医師多数三次医療圏」、下位3分の1を「医師少数三次医療圏」と定める。二次医療圏では、上位3分の1を「医師多数区域」、下位3分の1を「医師少数区域」としている。
都道府県は、各区域の状況を考慮して「医師確保計画」を策定し、医師の派遣や地域枠の設定などの“やりくり”を進めることになる。
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