厚生労働省はこのほど、2017年度の「退院患者調査」結果を公表した。ここでは全体的な指標を取り上げるが、MDC別の集計結果(EXCELデータ)などは、自院の診療実績を他院と比較する上で役立つため、活用してほしい。【大戸豊】
平成29年度DPC導入の影響評価に係る調査「退院患者調査」の結果報告について
【「退院患者調査」データを利用した記事】
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同調査はDPC導入の影響評価などを目的に、診断群分類の妥当性の検証や診療内容の変化などを評価するため、17年4月から18年3月までの退院患者を調査したもの。
17年度におけるDPC包括払いの対象となる病棟の退院患者(約1300万件)のうち、包括払い対象外の病棟へ移った患者などを除外したデータ(約1100万件)が分析対象となっている。
調査対象施設は、DPCI群※(82病院)、II群(140病院)、III群(1441病院)のほか、DPC準備病院(267病院)、出来高算定病院(1771病院)となっている。
※DPC制度では、18年4月からI群を「大学病院本院群」、II群を「DPC特定病院群」、III群を「DPC標準病院群」に名称を変えている。
定例報告では、「在院日数」「病床利用率」「入院経路」「退院先の状況」などの経年的な推移を集計しており、施設類型別に13年度から17年度までの推移を見た。
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