中央社会保険医療協議会総会は16日の総会で、先進医療でなく、企業による新薬開発の臨床試験の対象にも入れない場合に、開発中新薬による治療を保険外併用療養として行う「患者申出療養」の新たな技術として採用された「線維芽細胞増殖因子受容体に変化が認められる進行固形がん」に対する「インフィグラチニブ経口投与の長期安全性試験」についての報告を了承した。名古屋大医学部附属病院が実施する。【ライター 設楽幸雄】
インフィグラチニブは、ノバルティスがFGFR陽性進行固形がんを対象にフェーズ1試験を進めていたもの。これまでの投与実績は海外で208人。日本でも6人を対象にフェーズ1試験を行っていた。
しかし、ノバルティスはインフィグラチニブを米国ベンチャー企業QED Therapeuticsに導出することを決定、国内治験を2018年12月に終了した。
導出先のQED社は日本でも新たに治験を開始する計画だという。だが、日本でノバルティスファーマが実施してきた治験の中で6人中1人が投与継続中で、今後も継続することを希望しているが、すでに投与中であるため、米企業による新たな治験の対象にはならない。
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