厚生労働省は16日の中央社会保険医療協議会総会で、再生医療等製品として2018年12月末に承認されたニプロの「ステミラック注(一般名・ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞)」について、医薬品の算定式により償還価格を算定することを提案、了承された。2月末にも保険収載となる。【ライター 設楽幸雄】
再生医療等製品は、ヒトの細胞などを由来として疾病を治療する製品だが、医薬品のような特性を持つものと医療機器のような特性を持つものがあり、中医協は、それぞれの特性を踏まえて、薬価基準の算定方式または材料価格基準の算定方式を用いることとしている。ただし、そうした取り扱い事例が蓄積した段階では、独自の体系を作るかを含めて、中医協で改めて検討する。
ステミラック注は、「脊髄損傷に伴う神経症候及び機能障害の改善」を効能・効果とする。承認審査の結果をまとめた審査報告書では「医薬品と同様に薬理的な作用による治療効果が期待される製品」とされている。
(残り377字 / 全793字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】