2018年度の医療費の動向を特徴付けるのは、入院の高い伸びということになっていくようだ。厚生労働省がまとめた「最近の医療費の動向」によると、18年4-7月の医療費は0.9%増と低い伸びの中、入院が診療報酬改定年ながら2.3%増と17年度の2.7%増に迫る高い伸びとなった。1日当たり医療費が2.7%増と、最近5年間では14年度と並び最も高い伸びとなっているためだ。【ライター 設楽幸雄】
18年4-7月の入院の2.3%増は、最近5年間では、診療報酬改定のない17年度の2.7%増に次ぐ2番目の高さだが、診療報酬改定年では、16年度の1.3%増、14年度の1.8%増を大きく上回り、最大となっている。特に、14年度は消費税率の3%から5%への引き上げに伴う入院基本料の引き上げがあっての伸びであったのに対し、18年度はそれをも大きく上回る。
その要因が、入院1日当たり医療費の伸びの高さだ。18年4-7月は2.7%増で、消費税率引き上げによる入院基本料引き上げがあった14年度の2.7%増と同率で並んでいる。
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