最近5年間の医療費の伸び率は平均1.9%、「年2%程度」で推移している-。厚生労働省は2017年度の概算医療費を報告した中央社会保険医療協議会総会で、こう説明した。だが、「年2%程度」時代はその17年度で終幕となり、18年度からは「年1%程度」の時代へと転換していく見込みだ。【ライター 設楽幸雄】
医療費の伸びは、13年度2.2%、14年度1.8%、15年度3.8%、16年度▲0.4%、17年度2.3%と推移した。平均すると1.9%になる。
15年度の3.8%と16年度の▲0.4%は、高額なC型肝炎新薬「ハーボニー錠」の登場による急増、そしてほぼ100%の治癒率という効果による需要の急減が数字に表れたもの。
厚労省はこの15年度と16年度を含めても「平均で年率1.9%」と説明した。この2年間の平均で見ても年率1.7%となり、「2%程度」の範囲内だ。
しかし、18年度は厚労省がまとめた「最近の医療費の動向」の4-5月号で、0.8%増と非常に低い水準でのスタートとなった。
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