2019年10月の消費税10%への引き上げに対応する薬価改定・診療報酬改定は、消費税2%引き上げ分の補填が0.45%程度あるいは0.91%程度プラスされるものの、薬価の実勢価改定率が▲1.00%程度(医療費ベース)あれば、差し引きした診療報酬トータルの改定率はマイナスとなる見込みだ。14年消費税引き上げ時の対応を踏まえたシミュレーションの結果だ。【ライター 設楽幸雄】
19年10月の消費税引き上げ対応の診療報酬改定では、薬価改定は実勢価を踏まえた改定が同時に行われ、消費税の補填分があってもマイナス改定は避けられない。また、診療報酬本体は、改定年でないことから技術料の見直しによる改定はなく、消費税の補填分がプラスされるのみとなる。
その意味で、イメージとしても薬価改定と診療報酬本体改定率との差し引き改定率はマイナスであろうとのイメージは浮かぶだろう。
一方、現実にどのような改定率となっていくかについては、14年4月の消費税の5%から8%への引き上げ時の改定状況を基に、シミュレーションすることができる。
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