厚生労働省は21日に開催した中央社会保険医療協議会の消費税負担に関する分科会に、初再診料の配分や算定回数を見直した診療報酬による消費税補填のシミュレーションを提出、2016年度の実績数値を基に修正方式で消費税が5%から8%に引き上げられた場合に当てはめた結果、病院、一般診療所、歯科診療所、保険薬局のいずれも、補填率はほぼ100%になったと報告した。これを受け、修正方式についての「議論の整理」を分科会としての取りまとめとし、一部表現を修正して中医協総会に報告することとした。【ライター 設楽幸雄】
19年10月予定の消費税引き上げ時の診療報酬改定についての消費税分科会の議論は、14年消費税引き上げ時の診療報酬による補填が不足していたとの厚労省の検証結果を受けての開始となった。
厚労省は、算定回数の見込みに誤りがあったことから、算定回数に関する基礎データとしてこれまでと違い、NDBデータを使用することとし、また、病院と診療所との補填率のばらつきは、初再診料の配分の仕方を変更することで補正が可能などとする考え方を示していた。
これまでの分科会の議論で、そうした修正方式でどの程度の補填率になるかのシミュレーションをすべきとの意見があり、今回、厚労省がその結果を示した。
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