厚生労働省は10日の社会保障審議会医療保険部会で、費用対効果評価の新薬収載段階での活用に関連して、画期的新薬としてすでに米国で承認され5560万円という高価格で販売されているノバルティスの白血病用薬でCAR-T細胞治療薬「キムリア」について、日本でも承認審査中だが、適用患者数が250人と少ないため「財政影響は必ずしも多くない」として、現行の薬価算定方式で対応する方向であることを示した。【ライター 設楽幸雄】
CAR-T細胞治療薬「キムリア」は、患者の免疫細胞(T細胞)に遺伝子組み換えを行って、がん細胞を攻撃しやすくした上で患者の体内に戻し白血病を治療する。
小児・若年成人の再発・難治性B細胞急性リンパ芽球性白血病(ALL)に対して、奏効率が約80%と高く、期待される新薬だ。
(残り679字 / 全1017字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】