2018年度診療報酬改定では、回復期リハビリテーション病棟や医療療養病棟を持つ病院はどのような対応を進めているのか。
鶴巻温泉病院(神奈川県秦野市、591床、鈴木龍太院長)は、回復期リハ病棟と医療療養病棟を軸にした多機能の慢性期病院だ。今年4月の改定に伴い、病床機能の再編を進めている。今回改定で敷地内に訪問看護ステーションを設置すれば、地域包括ケア病棟の届け出が可能になったが、同院では、院内にサテライトの訪問看護ステーションを設置して対応した。同院では今後、院内に介護医療院も設ける予定だ。【大戸豊】
■回復期リハ病棟の実績指数は37以上を維持、近隣からの集患も強化
同院では、回復期リハ病棟(4病棟、計206床)を運営している。
同院は2000年に回復期リハ病棟を開設してから、同院の入院患者の40%は東京や横浜などからだった。しかし14年には回復期の入院患者が急に減少した。都心に回復期リハビリ病院が多くできたことが理由だ。同院では、湘南西部医療圏と神奈川県西部地区の病院を中心に、リハビリの質をアピールしたり、一般市民にも広報を進めたりしてきた。
そのような取り組みが実り、17年度の回復期リハ病棟の稼働数は、好調だった12年度に近づいており、稼働率も90%を維持している。現在では東京方面からの入院患者は10%前後で、ほとんどは病院周辺地区の住民となっている。
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