厚生労働省の分析によると、2016年度の診療報酬改定で1処方当たりの枚数に制限が掛けられて以降、湿布薬の薬剤料が大きく減少していたのに対し、ビタミン剤の薬剤料は、12年度の報酬改定で医療保険の対象範囲が見直された後も上昇傾向が続いている。【兼松昭夫】
医療費の削減につなげるため、国は12年度の報酬改定で、単なる栄養補給のためのビタミン剤投与を医療保険の適用対象から外し、16年度の報酬改定では、湿布薬1処方当たりの枚数を原則70枚までに制限した。分析は、治療目的ではない処方が14年度の報酬改定で医療保険の対象外とされたうがい薬などを含む4種類の医薬品が対象。厚労省は、12年4月-17年3月調剤分のレセプトデータを使い、これらの「薬剤料」や「数量」(規格単位ベース)などの推移を集計した。
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