シルバーサービス振興会はこのほど、「OJTを通じた介護職員の人材育成に関する調査研究事業」報告書(平成29年度老人健康増進等事業)を公表した。報告書では、介護職員に求められる「実践力」の獲得に向けて、OJT標準化やシステム化の推進が重要としている。【大戸豊】
報告書では、介護サービスの技能の習得に向け、日々の業務の場で介護の「実践力」を身に付けるためにもOJTが重要としている。
基本的に医療行為は、「疾病の治療」を判断軸にできるのに対し、介護行為は「生活支援」で、利用者のその日の状況や、特性、考え方などを考慮しながら行うため、介護職員の「現場での臨機応変の対応」に任されやすくなるという。介護サービスのOJTも、サービス内容の定型化や可視化が難しく、現場では暗黙知による伝承を進め、OJTの標準化には至らなかった可能性があるとしている。
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