高齢者住宅財団はこのほど、「医療・介護ニーズがある高齢者の退院後の地域居住のあり方に関する調査研究事業」報告書(平成29年度老人健康増進等事業)を公表し、この中で「地域包括ケア病棟(床)における退院支援に関する実態調査」結果が示された。退院が困難とみられる患者に対し、8割以上が入院前から入院1週間までの比較的早期に介入していると回答したが、介入後に退院先が決まるまで、平均で37.8日を要していた。【大戸豊】
■急性期機能を持つ病院ほどルールに沿って退院支援
実態調査は、地域包括ケア病棟(床)を届け出ている1953病院を対象に、2017年11月に実施され、559病院が回答した(有効回収率28.6%)。調査は医療機関、退院患者、退院支援・調整担当者に関する3種類が行われ、退院患者と担当者については、複数人が回答している。
(残り1589字 / 全1950字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】