日本在宅医学会第20回記念大会がこのほど東京都内で開催され、厚生労働省保険局医療課の迫井正深課長が、私見と断りつつ、外来受診やかかりつけ医や地域包括ケアシステムの構築について語った。この中で、かかりつけ医機能と在宅医療機能が将来的に融合していく可能性についても言及した。【大戸豊】
迫井課長は、大病院の外来に患者が列をなしている現状は、将来的に機能しないのは明らかと指摘。「ガイダンス(手引き)なきフリーアクセスは、患者にとって本当にいいのか。緩やかなゲートキーパー機能、ガイダンスのあるフリーアクセスを少しずつつくっていくというのが、今後の方向性ではないか」と述べた。
現在、病院は入院と外来の両方を提供することが多いが、入院医療は高度化し、マンパワーも多く必要ならば、外来はかかりつけ医を中心に、プライマリケアを提供していくという機能分化を進めることが、患者にとってもメリットがあるのではないかとした。
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