厚生労働省は、医療機関のウェブサイトの虚偽・誇大な「不適切な表示」をなくそうと2017年8月から始めたネットパトロールの進捗状況(1月18日時点)を明らかにした。「不適切な表示」が見られたサイトのうち、指導を受けて改善したサイトは全体の2割弱にとどまっており、ネットパトロールが十分機能していない状況が露呈した。【新井哉】
■医療部会に「機能していない状況」を報告
ネットパトロールは機能しているとは言えない状況―。2月28日に開かれた社会保障審議会医療部会で、厚労省の担当者は、「不適切な表示」が見られた85サイトのうち、指導に応じて不適切な表示を完全になくしたケースは12サイトにとどまっていることを報告した。
厚労省が監視対象としているのは、「医療機関のホームページの内容の適切なあり方に関する指針」(医療機関ホームページガイドライン)に違反する疑いのある「虚偽・誇大等の不適切な表示」をサイトで行っているケース。ネットパトロールを委託された業者が不適切な表示を行っている医療機関に対し、ガイドラインの周知を行う。
(残り686字 / 全1143字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】