中央社会保険医療協議会(中医協)はこのほど、2018年度診療報酬改定案を加藤勝信厚生労働相に答申した。救急やICUに関する点数や要件などを整理した。【大戸豊】
特定集中治療室における早期離床・リハビリの取り組みを「早期離床・リハビリテーション加算」(500点/日)で新たに評価する。
算定には、▽集中治療の経験が5年以上の医師▽集中治療に関する研修を修了した看護師▽十分な経験のある理学療法士―で構成されるチームの設置が必要。このほか、早期離床・リハビリに関するプロトコルを整備し、定期的に見直すほか、心大血管疾患リハビリテーション料、脳血管疾患等リハビリテーション料または呼吸器リハビリテーション料の届け出が必要となる。
特定集中治療室管理料1と2の施設基準に、専門性の高い看護師の配置の要件を設ける。
また、特定集中治療室管理料では、入退室時の生理学的スコア(SOFAスコア)※の測定を要件とする。
このほか、救命救急入院料1と3、脳卒中ケアユニット入院医療管理料については、「重症度、医療・看護必要度」の測定を要件とする。
※呼吸機能、凝固機能、肝機能、循環機能、中枢神経機能、腎機能の6項目を、それぞれ5段階の点数でスコア化し、全身の臓器障害の程度を判定するもの
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