地域間の医師偏在を解消するため、臨床研修病院の指定と臨床研修医の定員決定の権限を都道府県に移譲する―。厚生労働省は24日、社会保障審議会医療部会に対し、医療法と医師法の改正案に関する検討中の内容を示した。臨床研修病院の指定権限などの移譲に加え、外来医療機能の偏在・不足などの情報を可視化するため、都道府県内の区域ごとに協議の場を設ける方針だ。厚労省は、改正案を今通常国会に提出し、一部を除き2019年4月1日の施行を目指す。【新井哉】
■都道府県内の実態を考慮した対応が可能に
国が持っている臨床研修病院の指定と臨床研修医の定員決定に関する権限を都道府県に移譲することで、臨床研修医の適正な配置につなげたい考えだ。医師法に規定する。例えば、医師不足が顕著な地域にある臨床研修病院の定員を増やし、臨床研修後の定着支援などで医師不足の解消を図ることも可能になる。
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