三六協定に定める時間数を超えて時間外労働をさせていないかを確認する―。厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」が医師の労働時間の短縮に向けた「緊急的な取り組み」を打ち出す。厚労省が15日、この取り組みの骨子案を検討会に示し、議論を促した。次回の会合で勤務時間短縮につながる施策を取りまとめ、医療機関に周知したい考えだ。【新井哉】
■「できることから進めることが重要」
検討会では、現場の医師の勤務実態を把握するため、救急科の後期研修医、育児と勤務を両立させている女性医師、心臓外科の専門医、大学病院の医師といった多忙な環境下で医療活動に従事している委員・参考人に対するヒアリングを行ってきた。
委員らからは、自己研さんの時間を確保する重要性や、外来や手術、教育、研究といった医師が担当する業務に「多様性」があることを挙げ、タスク・シフティング(業務移管)を進めなければ、「医師の仕事は減らせない」といった意見が出ていた。
(残り949字 / 全1359字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】