中医協・総会の様子（15日、厚労省）

　中央社会保険医療協議会・総会が15日に開かれ、厚生労働省は、医師が検査値などの情報をかかりつけ薬剤師に提供した場合、診療報酬で評価することを提案した。患者への効果的な薬物療法や服薬指導を推し進めるのが狙い。厚労省案に対し、診療側委員から「個人情報をむやみに提供すべきでない」といった反対意見が相次いだ。【松村秀士】

　厚労省によると、医療機関が患者の検査値などの情報を薬局に提供した場合、受け取った薬剤師が疑義照会をして処方が変更されるといった薬物療法の安全性の向上につながっている一方、こうした患者情報を提供していない医療機関や受け取っていない薬局がある。また、薬局からの問い合わせに対する医療機関の対応方法はさまざまで、特定の問い合わせ窓口を設けている医療機関は少ないという。

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