【社会医療法人輝城会 医療・介護経営研究所所長 竹田和行】
保険診療における施設基準は、病院や多くの診療所の経営に密接に関係してきます。特に病院では、外来や入院をはじめ給食、リハビリ、手術、投薬、検査、画像診断などほとんどの分野で施設基準が設定されています。
施設基準を届け出た上で得られる診療報酬は、病院収入のかなりの部分を占めていることからも、それを正確に理解した上で、院内で適切に運用していけるかが経営を左右すると言ってもいいでしょう。
しかし、これだけ重要なのに、施設基準に強い職員を適切に配置できていない病院が多いのも事実です。
施設基準の管理担当者に共通して求められるポイントが幾つかあります
(1)専門知識を習得し、適切に運用できる
施設基準の数は400種類以上あります。国の告示・通知に加え、疑義解釈を正しく理解できることが重要です。また、診療報酬をはじめ医療法などの関連法令を正しく理解し、医療スタッフと院内でコミュニケーションを取りながら、報酬を取りこぼさないよう適切に運用できる能力が必要です。
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次回は6月13日5:00配信予定です
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