日本慢性期医療協会はこのほど、東京都内で第5回経営対策講座を開催した。講演では、療養型介護老人保健施設(老健)に転換した後の状況や、在宅強化型老健の運営面の課題などが紹介された。【大戸豊】
■在宅強化型老健、要件満たすのが厳しく
医療法人松徳会(大阪府枚方市)は、松谷病院(医療療養・40床)を中心に、老健(在宅強化型)、有料老人ホームのほか、在宅療養支援診療所や在宅介護事業所を運営している。
枚方市には24の病院があるが、そのうち13病院は200床以下であり、松谷之義理事長は、小規模病院がひしめき合う状態で、差別化を図らなければ生き残りが難しいと言い、地域の特徴として、家族の介護力が弱く、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)なども過当競争の状態にあるという。実際、療養病床では、医療必要度の高い患者でも取り合いのような状況で、急性期病院から入院の打診があった時点で受け入れを決めなければ、別の病院に入院が決まってしまうことも珍しくない。
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