介護関連施設では、緩和ケアが必要な患者をどのように受け入れているのか。
介護付有料老人ホーム横浜エデンの園(横浜市、介護居室50室)の北野彰子園長は、聖隷福祉事業団の有料老人ホームで、看護師として約20年間勤務してきたが、ここ10年で緩和ケアのあり方が大きく変わったと感じている。【大戸豊】
グループの有料老人ホームは、自立の状態で入居し、看取りまで行うことが多い。400-500人の入居者がいる施設では、年間で20-30人が亡くなるが、死因の多くは老衰で、がんは一部だ。事前に人生の最後をどこで過ごしたいか、看取りの場所はどこを望んでいるかを聞いている。本人の意思を尊重し、家族と有料老人ホームに所属する「ホームドクター」を含む施設職員で話し合い、同意を得た上で決定している。亡くなった利用者のうち、8割ほどを施設内で看取っている。
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