地域包括ケア病棟入院料では、「疼痛コントロールのための医療用麻薬の使用」も出来高で算定が可能だ。地域包括ケア病棟(病床)における緩和ケアに道を開く要件と言えるが、実際に取り組む医療機関は少ないだろう。
そのような中、試行錯誤しながら、地域包括ケア病床での緩和ケアに取り組むのが、金沢文庫病院(横浜市、147床)だ。【大戸豊】
同院は、一般病床109床と障害者施設等入院基本料を取得する38床の病棟(以下、障害者病棟)を運営する中小規模病院だが、院内に緩和ケア病棟はない。
7対1入院基本料の「重症度、医療・看護必要度」(以下、看護必要度)の要件引き上げをきっかけに、昨年8月に16床を地域包括ケア病床に転換したが、この病床を活用しつつ、中小病院における緩和ケアのあり方を模索している。
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